クロックジェネレータ

ADCを動作させるためにクロックを作らなきゃなりません。

クロックを作る方法を考えてみると。
1.水晶発振子やLC共振を利用。
2.インバータを利用。
3.タイマーIC555を利用。
4.パラレルポートの出力を利用。

手法によって、作れるクロック周波数の範囲は異なります。
でも、どれを使っても、100kHz~1MHzくらいは作れます。

今回は一番手軽なインバータを利用。

インバータICが1つと、コンデンサが1つ、抵抗が1つがあれば作れます。
簡単、簡単。

インバータの入力と出力を繋ぐとどうなるか?
入力と出力は反転のはずなのに、短絡されて同じレベルになります。
つまり、不安定な状態です。

不安定なので発振します。
だから、これだけでクロックらしきものが作れます。

インバータは「シュミットトリガー」のものを使ってます。
7404が通常のインバータICで、7414がシュミットトリガーです。

これは、絵を見てわかる通り、ヒステリシス特性を持つインバータです。
往路と復路で閾値が変動すると思えば良いです。

抵抗とコンデンサを追加することで、クロック周波数を制御します。

抵抗やコンデンサを変えることで、充電にかかる時間を制御します。
それによって、クロックが決まるということです。

クロック周波数は、低周波ではRC時定数に依存します。
高周波になるに従って、インバータの遅延時間が支配的になります。
その辺がインバータで作れるクロック周波数の限界です。

今回は、手持ちの部品で小さい時定数を作るべく、抵抗を20Ω、コンデンサを0.1uFとしました。

最後にもう一発インバータを入れることで、波形を整えます。
これを入れないと指数関数的に変化する緩やかなクロックになってしまいます。
最後にインバータを入れることで、綺麗な矩形波にします。

周波数を測定してみると。
しっかり、200kHz弱のクロックが出ていました。

ADC0808の動作周波数が、10kHz~1,280kHzなので圏内。
もう1桁小さいコンデンサがあれば、なお良いかも。

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