内部抵抗と電源のふるまい

電池を電流源で表現することはできます。
でも、そのふるまいまで電流源になるわけではありませんでした。

電源が電圧源のふるまいをするか電流源のふるまいをするか。
それは電源の内部抵抗によります。

理想電圧源の内部抵抗はゼロで、理想電流源の内部抵抗は無限大です。

逆に。
内部抵抗が小さい時、電源は電圧源のようにふるまいます。
内部抵抗が大きい時、電源は電流源のようにふるまいます。

小さいとか大きいとかってのは、その先に接続する回路の入力抵抗との比の話です。

内部抵抗が小さい電源は、「ロー出しハイ受け」の状態です。
電流はほとんど流れないけれど、電圧はしっかり伝わるパターンです。
まさに、「電圧源」です。

極端なのは、端子が開放されている時。
電流は全く流れないけれど、電圧は完全な形で見えます。

逆に内部抵抗が大きく「ハイ出しロー受け」だとどうなるんでしょう。
対称に考えれば、電圧はほとんど伝わらず、電流はしっかり伝わります。
まさに、「電流源」そのもの

極端なのは、端子が短絡されている時。
電圧は全く生じないけれど、電流は完全な値で流れます。

中間の、入出力インピーダンスが同じくらいの時は?
「インピーダンスマッチング」とか言います。

これは、電圧も電流もそこそこに伝えます。
そのバランスが良いので、結果的に電力を一番効率良く伝えるところになります。

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