テブナンの定理

回路をひとまとめにして電源で表現できるというのは、実は定理にもなっていて。
「テブナンの定理」という名前がついています。

これは、電源と抵抗のみの回路に限るのだけど。

たとえば、こういう複雑な回路があるとします。
これが・・・?

ただの電圧源と内部抵抗の組み合わせで表現できます。
しかも、これはちゃんと「定理」になっています。

電圧源と内部抵抗の値を求めてみます。

電圧源の値は、負荷を開放したときの電圧です。

負荷を開放するということは、負荷を無限大にするということです。
すると内部抵抗が相対的に小さくなり、見えなくなります。
結局、電圧だけが見えるようになります。

内部抵抗は、電圧源を短絡した場合の抵抗です。
当たり前だけど、今度は電圧源が見えなくなって、内部抵抗だけが見えるようになります。

まとめるとテブナン等価回路はこうなりました。

電源と抵抗だけの回路でないと、テブナンの定理は使えません。
この制約はテブナンの定理の電圧源の作り方が原因です。

電圧源を工夫すれば、コイルやコンデンサを含む回路でも同様のことができるはずです。
もちろん、トランジスタを含む回路でも。

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