Geckoboardは、様々なWebサービスのデータを、一画面にまとめて表示するKPI管理ツールです。
Your real time business dashboard | Geckoboard
運営しているのは、ロンドンの会社で、500 Startupsからの出資を受けています。
登録する
何はともあれ登録してみます。Geckoboardには無料のプランがありませんが、クレジットカードの登録なしで30日間の無料トライアルが利用できます。
登録に必要な情報は、名前とメールアドレス、パスワード、あとアカウント名です。アカウントは、KPI画面のURLのサブドメインにもなります。
コレで、完了です。真っ黒のKPI画面へ移動します。
ここに、KPIを表示していきます。
指標をウィジェットで追加していく
画面にウィジェットという形で、自分が管理したい指標を並べていきます。
ウィジェット追加画面の左には、連携可能なサービスが並んでいます。ここから連携したいサービスを選びます。
最近、リアルタイムアクセス解析ツールのChartbeatを利用しているので、とりあえずこれを選択してみました。
ChartbeatはAPIを公開していて、APIキーがあるので、これを取得して入力します。
連携が成功すれば、ウィジェットの表示設定の画面に移動しますので、ウィジェットの大きさなどを設定します。
設定が完了すると、KPI画面に移動して、ウィジェットが見えるようになりました!
表示されているグラフが、このブログの24時間の訪問数の推移です。
かなり簡単で、誰でもできそうです。
認証の方法はだいたい3通り
認証の方法は、だいたい3通りです。
- IDとパスワードの入力
- APIキーの入力
- OAuth
Facebook、Twitterなどの有名サービスは、OAuth APIが整備されているので、これを利用するとクリックだけで連携が完了します。
Chartbeatは、APIキーを取得してきて、それを入力するという方式でした。そもそもAPIが整備されていないサービスなどでは、IDとパスワードで認証することになります。
ウィジェットは100種類以上ある
見てみたところ、ウィジェットは100種類以上あるようなので、だいたいよく使われているサービスは網羅されているんじゃないでしょうか。
試しに、色々と並べてみました。
FacebookページのPV、GitHubのリポジトリのステータス、Jenkinsのビルド状態、RescueTimeで測定した自分の作業効率、などです。Youtubeはデータ点が足りなくて、うまく表示されませんでした。
サービスを運用する場合に、チームで共通の指標を追うのにも使えます。Google Analyticsの訪問数、Facebookページのいいね数、Twitterのリツイート数、などを一画面にまとめておけば、チームで同じ指標を追うことができます。
独自のウィジェットも作れる
こうなってくると自社サービスの指標も同じ画面で追いたくなります。サービスの課金額とか、コンテンツの投稿率とか、です。
Geckoboardはカスタムのウィジェットも作れるようになっているので、最後はこれで何でも作れます。
データの扱いは、サービス側からデータを定期的に転送するPush型と、Geckoboard側からサービスに問い合わせをするPolling型の2種類があります。
Polling型を試すために、とりあえずテキトーなXMLデータをWebにホスティングしました。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <root> <item> <value>123</value> <text></text> </item> <item> <value>238</value> <text></text> </item> </root> |
カスタムウィジェットの追加画面から、このXMLのURLをポーリングするように設定してやります。
これで管理画面に独自の指標が追加できます。
試したのは静的なXMLですが、実際に使う場合は、サービスのデータベースに接続して、動的にデータを返すようにします。
価格はユーザー数に応じたプラン制
価格は、基本的にユーザー数に応じたプラン制です。上位プランは少しの機能追加があります。1人で使うPERSONALプランが最低価格のプランで、月額$19です。
プラン名 | ユーザー数 | 機能 | 価格 |
PERSONAL | 1人 | 基本 | $19/月 |
START UP | 3人 | カスタムCSS | $59/月 |
Company | 20人 | 独自ドメイン | $399/月 |
ENTERPRISE | 50人 | 独自ドメイン | $999/月 |
30日のトライアルが可能ですが、無料のプランはありません。年間契約をすると少しだけ安くなります。
まとめ
サービスを運用するということは、指標を定めて、それを改善していくことに近いです。そのためには、まずはしっかりと良い指標を決めて、それを追える状態にする必要があります。
チームのメンバーそれぞれで追っている指標が違う、という状態になってしまうと、運用が迷走してしまいます。まずはKPI管理ツールで指標をしっかり共有することから始めると良いと思います。
指標が追える状態になって始めて、広告やメール、アプリならプッシュ通知などの、施策を打っていくことに意味が出てきます。
参考ページ
Business Dashboards Get Instant Widgets, And Geckoboard Gets $1.5M From Top Investors
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