Heapを使うとコードなしでネイティブアプリの行動計測ができてすごい。

Webの解析ツールの導入は、大抵とても簡単です。だいたいは、アカウントを作成するとHTMLタグが生成されて、それを埋め込んだら終わりです。

一方でネイティブアプリの解析ツールは、SDKを導入するだけでは取得できる情報が少なく、プログラマが画面ごとにトラッキングコードを埋め込んだりしなければなりません。アプリのアップデートごとに画面は変化しますので、そのたびにトラッキングコードを書き換える必要もあり、大変です。

ただし、Heapを除いて、です。

Heapとは?

Heapは、主にアプリの解析のためのツールです。

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Heap | Mobile and Web Analytics

「No code required」と書かれているように、プログラムの埋め込みなしで、計測ができるというのがウリです。

登録してみる

どのくらい簡単に計測できるか、実際に試してみます。登録は、メールアドレス、企業名、パスワードでできます。

スクリーンショット 2014-05-03 22.01.48

クレジットカードの登録は必要ありません。

SDKの導入は、CocoaPodsとコード1行

登録が完了すると、SDKの導入画面へ移動します。

スクリーンショット 2014-05-03 22.02.41

とりあえず、JavaScriptのコードが出てます。これはWeb用です。

<script type="text/javascript">
  window.heap=window.heap||[];heap.load=function(a){window._heapid=a;var b=document.createElement("script");b.type="text/javascript",b.async=!0,b.src=("https:"===document.location.protocol?"https:":"http:")+"//cdn.heapanalytics.com/js/heap.js";var c=document.getElementsByTagName("script")[0];c.parentNode.insertBefore(b,c);var d=function(a){return function(){heap.push([a].concat(Array.prototype.slice.call(arguments,0)))}},e=["identify","track"];for(var f=0;f<e.length;f++)heap[e[f]]=d(e[f])};
  heap.load("2746421412");
</script>

Webの解析も使ってみましたが、それより凄いのは、ネイティブアプリの解析です。

iOSはCocosPodsから簡単に導入ができます。まずは、Podfileに、Heapを加えます。

platform :ios, '7.0'
# ...(略)...
pod "Heap"

そして、podコマンドでインストールするだけ。

pod install

CocoaPodsの導入が簡単なのはCocoaPodsがすごいんですが、Heapの簡単さはここからです。

Heapのコードの埋め込みは、これだけ。

- (BOOL)application:(UIApplication *)application didFinishLaunchingWithOptions:(NSDictionary *)launchOptions {
    [Heap setAppId:@"2746421412"];
    // ...(略)...
    return YES;
}

これだけ。衝撃です。

イベントは推定される

じゃあ、ユーザーの行動をどうやって解析をするのか、という話になります。

Heapは、ネイティブアプリのビューのクラス名などを自動で取得して、計測しています。ボタンを押したなどの行動も計測しています。

スクリーンショット 2014-05-03 22.16.38

SDKはスタティックライブラリとして提供されているので、具体的にどうやっているかは不明ですが、ビュー構造を辿ったり、イベントをフックしたりして、勝手に計測してくれるということです。

だから、一度入れておけば、あとは何もしなくても、色々なことを計測してくれます。まさに、「No code required」です。

もちろん独自のイベントを設定して埋め込むこともできます。特に、Webの場合は、ビジュアルにイベント設定が可能で、これまた簡単です。

スクリーンショット 2014-05-03 22.27.59

ポチポチとしていくだけで、こまかく計測ができるので、JavaScriptや、SDKの導入だけエンジニアにやってもらえば、あとは誰でも細かく計測ができます。

基本的な分析機能は揃っている

分析については、Mixpanelのようになんでもできる、というほどでもないんですが、基本的な機能は揃っています。

WEBアクセス解析ツールMixpanelが簡単なのに凄い。

たとえば、イベントのは発生のグラフ表示。

スクリーンショット 2014-05-17 12.06.18

これは、ユーザー情報をもとにフィルタリングして結果を表示できるのが強いです。なにせたくさんのデータを自動で計測しているので、あとから非常に高い自由度でデータを取り出すことができます。

ユーザーごとの行動の追跡もしっかり表示されます。

スクリーンショット 2014-05-17 12.05.16

このあたりは、Trak.ioなどが強いですが、Heapも基本的なところは抑えています。

顧客管理を兼ね備えたアクセス解析ツールTrak.io

価格は訪問数に応じたプラン制

価格は訪問数に応じたプラン制になっています。無料トライアルは14日間です。

プラン名 訪問数 価格
Basic 5,000 無料
Startup 25,000 $59/月
Growth 75,000 $149/月
Enterprise 無制限 $499/月から

無料のプランもありますが、月間5,000訪問というのは少ないので、すぐに支払いが必要になってしまいそうです。ただStartupプランの場合は、Heapへのリンクバナーを掲示することで、無料でも利用できるようです。

まとめ

ネイティブアプリは、URLのようなコンテンツを特定する汎用的なIDがありませんし、HTMLのような汎用の構造情報もないので、解析ツールの導入はかなり手間でした。Heapは、SDKが自動でビュー構造やイベントを見てくれるので、その手間が限りなくゼロになります。

同様に少ないプログラミング作業で導入できるツールに、アプリのA/BテストツールのApptimizeがあります。これも、SDKさえ入れてしまえば、Webの管理画面からほぼ全てが操作できるというツールです。

Webからビジュアルに操作可能なアプリ向けA/BテストツールApptimize

単に導入するだけでは済まない、解析とA/Bテストの分野では、こういう簡単に使えるツールがこれから活躍しそうです!

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