仕事でもっと価値を生み出したい
仕事で、人より価値を出したいと思う人は多いと思います。報酬も増えますし、価値を生み出せているということ自体が楽しいです。
そのためには、生産性の高い仕事をしなくてはいけません。労働時間は、人によってそれほど大きく変わらないので、同じ時間の制約の中で、何倍もの価値を生み出す必要があります。
人の2倍の価値を生み出すために「2倍のスピードで処理する」という戦略があります。 そのためのライフハックのようなものもたくさんありますが、処理能力を高めるのはせいぜい数倍が限界ではないでしょうか。
解こうとしている問題のほとんどは解く価値がない
10倍の価値を生み出そうと思ったら、処理能力を10倍に高めるよりも、「9割の価値のない仕事をしないこと」のほうが重要です。
実は、取り組んでいる課題のうちの、ほとんどは解く価値がない課題です。
- 時間をかけて作った資料が、目も通されなかった
- 毎日大量のタスクを消化しているが、何も前進していない
- 大人数でミーティングしたものの、何も決まらずに終わった
- 良い解決策を見つけたが、「そもそもなんのためにやるんだっけ」と言われた
こういう解く価値がない課題に対して、いくら解の質を高めても、処理能力を高めても、本当に価値のある仕事にはなりません。
課題の質を見極める必要がある
「生産性を高める」というと、とにかく「解決の量を増やす」「よい解決方法を見つける」というのに目がいきがちです。
でも、その前に、「そもそも解く価値があるか?」を考えるべきです。
処理量を高めることや、解の質を上げることに、意識が向きがちですが、課題の質を考えて、価値のある仕事に集中して時間を使うことが重要です。
読んだ本
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イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」