書く技術・伝える技術
社内での情報発信に課題を感じて、この本を読みました。
要点は以下です。
- ビジネス文書は、読まないで済むほうがいい
- まず要点を書き、詳細を付け足す
- メンタルモデルを作り、それに沿って展開する
ビジネス文書は、読まないで済むほうがいい
ビジネス文書は、読まないで読むほうがいい、というのは、一番なるほどなと思ったことです。
ビジネス文書は、娯楽のための文書とは違います。楽しみが目的ではなく、情報を効率よく伝えることが目的の文書です。
情報伝達という目的を効率良く満たすには、できるだけ読まないで済むほうがいいです。そのため、効率よく読み飛ばせるように書くとよいです。
まず要点を書き、詳細を付け足す
まず要点を書き、詳細を付け足す、というのが、効率よく読み飛ばすテクニックです。
冒頭だけを読んでも理解ができます。必要であれば詳細まで読めるようにします。
文書全体でも、個々のパラグラフでも、この構成にします。これによって、読み手の判断で、文書全体を読み飛ばすことも、個々のパラグラフだけを読み飛ばすこともできます。
メンタルモデルを作り、それに沿って展開する
もうひとつのテクニックは、メンタルモデルに沿って書く、ということです。
読み手は、文書の構成をイメージしながら読んでいます。そのため、その構成から外れた文書が展開されると、理解ができなくなります。理解ができないと、読み直す必要が出てきて、効率が悪くなります。
そのため、文書の構成を正しくイメージさせ、それに沿って展開することが効果的です。この文書の構成のイメージをメンタルモデルと言います。
メンタルモデルを作り、それに沿って文書を展開することで、一読で理解しやすい文書になります。