より少なく、より良くやることで、成果を最大にする

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

この本を読みました。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

より少なく、より良くやる

たくさんある仕事のうち、本当に成果に繋がるものはごく一部です。

価値のある仕事をするためには、解の質ではなく、課題の質を高める」にも書きましたが、ほとんどの問題は解く価値のない問題です。

パレートの法則とか、80:20の法則とか呼ばれるものがあります。80%の成果は、20%の仕事からなる、というものです。

たくさんのことをできるようになろうとするのではなく、本当に価値のある仕事に集中して、より成果を出すことを考える必要があります。

成功のパラドックス

このエッセンシャル思考を妨げるのが、成功のパラドックスです。

何か成果を出すと、「この人はできる人だ」と認識されます。すると、たくさんの仕事を任されることになります。

しかし、ここからが問題です。たくさんの仕事をこなすために、忙殺され、重要な問題に向き合う時間がとれなくなると、成果がでなくなります。

上手にノーと言う技術を身につける

最も重要なことに向き合うには、それ以外のことを捨てなければなりません。

この本では、「90点以上の仕事だけを受ける」「絶対にイエスと言えるもの以外はノー」という厳しい基準で断るべきとしています。

しかし、仕事は任されるので、上手にノーと言う技術が必要になります。

断ると関係性にひびが入るのでは、と不安になります。しかし、人としての関係性と、仕事を断ることは、切り離して考えるべきといいます。

断り方のレパートリーを増やす

上手に断るために、断り方のレパートリーを増やすというのも必要です。たとえば以下のようなものです。

  • 代替案を出す
  • 他の仕事と比べて、どちらを後回しにするか選んでもらう
  • 他の人を紹介する

目的を完全に明確にする

目的を完全に明確にすることも重要です。

目的が曖昧だと、どうでもいいことに時間を使うことになってしまいます。たとえば社内政治です。目的が不明確なので、上司の歓心を買うほうが分かりやすいゴールになっててしまいます。

目的が完全に明確になると、どれが重要か即時に判断できるようになります。つまり、重要なことに集中できるようになります。

この時の目的は、具体的かつ刺激的な「本質目標」が良いです。具体的ではない目標はビジョンで、刺激的じゃないのは四半期目標です。

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