AppSociallyでバイラル機能や効果計測を簡単に実装する。

AppSociallyは、アプリに招待やシェアの機能を、SDKの導入だけで簡単に追加できるサービスです。
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AppSocially
まだiOSにしか対応していないらしいので、Android対応が待たれます。

想像よりも面倒な招待機能の実装を簡単にする

アプリを成長させる機能のひとつとして、招待機能は誰しもが一度は考えるところです。しかし、実際に実装するとなると、Facebook、Twitter、メール、LINEなど、色々と対応する必要があって、結構面倒です。
AppSociallyは、基本的な招待やシェアの機能を、SDKによって提供しているので、この面倒な作業を省くことができます。いずれは自分で作るとしても、アプリリリース初期に「とりあえず」で入れておくのにも、とても重宝すると思います。
AppSociallyでは、単に招待を投稿するだけでなく、効果計測も簡単にできます。グロースハックの観点でいうと、簡単さよりもむしろ、招待やシェアからのコンバージョンの効果計測の方が重要かもしれません。

アカウントを開設してみる

まずはアカウントの開設をしてみます。
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とりあえずメールアドレスを登録して、届いたメールから本登録をするパターンのようです。こういうフローのサービス、最近減りましたよね。
メールからURLを開くと、名前とパスワードの入力を求められて、これで登録完了です。簡単。
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ダッシュボードを開くとテーマカラーが青色になりました。
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最初はアプリが空の状態のようなので、ひとつテストアプリを登録して、SDKの導入へ進みます。

CocoaPodsでSDKの導入

SDKは、ビルド済みのパッケージが、GitHubで公開されています。
appsocially/AppSocially-iOS-SDK
ライブラリをプロジェクトに追加したり、依存フレームワークの解決をしたり、リンカーフラグの設定をしたり、普通に入れると設定が面倒ですが、CocoaPodsを使うと簡単です。
プロジェクトディレクトリのPodfileに、AppSociallySDKの依存を追加します。

platform :ios, '7.0'
# ...(略)...
pod "AppSociallySDK"

あとはpodコマンドの実行でインストールできます。

pod install

最近、色々なSDKを試しまくっていたら、CocoaPodsが便利だと痛感するようになりました。
あとはソースコードの記述です。まずは、AppSociallyの初期化処理を呼び出します。APIキーは管理画面に表示されるものです。

- (BOOL)application:(UIApplication *)application didFinishLaunchingWithOptions:(NSDictionary *)launchOptions
{
    [AppSocially setAPIKey:@"af0632e442f6c40117c198faf0a1b051"];
    return YES;
}

AppSociallyから友人を招待をする

ボタンを配置して、押された時に、招待画面を出すようにプログラムしました。

- (IBAction)tapInvite:(id)sender {
    [ASInviter showInviteSheetInView:self.view];
}

ボタンが押されると、どのSNSで招待するか、を聞かれます。
スクリーンショット 2014-05-01 19.18.39
選択すると、SNSごとの友人一覧が出て、招待メッセージを送ることができます。
ちなみに、自分で作ったテストアプリに導入したものだとうまく動作しなかったので、サンプルプロジェクトで動作を見ています。

AppSociallyからSNSにシェアする

または、Twitterなどの投稿画面を出して、SNSにシェアさせることもできます。

- (IBAction)tapShare:(id)sender {
    NSDictionary *shareInfo = @{kDataPropertyMessage: @"This is AppSocially test message."};
    NSURL *url = [NSURL URLWithString:@"http://appsocial.ly/"];
    [ASSharer shareWithType:ASShareTypeTwitter shareInfo:shareInfo urlToShare:url imageToShare:nil completion:nil];
}

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複雑なことをしなければ、とても簡単です。これでSNSなどへの拡散ができ、しかも効果の計測までできます。
Twitterに投稿された結果はこんな感じ。
スクリーンショット 2014-05-01 19.33.04
シェアされるURLは、iloveapp.coというドメインになるようです。上位プランで独自ドメインも使えるようです。
http://iloveapp.co/FZeSYY8q
このランディングページも自動で作成されています。

クリックやコンバージョンの計測もできる

単にここまでの機能だったら、ただのライブラリという感じなのですが、グロースハックツールとしての価値は、バイラル機能の効果計測にあります。
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シェアした人、シェアされた回数などはもちろんのこと、それぞれのランディングページのPVや、クリック率、コンバージョン数なども見ることができます。招待機能を実装しても、意外とここまで細かくは見てなかったりしますよね。
また上位プランでは、A/Bテストもできるようなので、招待やシェアを細かく最適化していけそうです。

価格は機能に応じたプラン制

料金は機能に応じたプラン制です。

プラン名 機能 価格
MVP 基本 無料
Startup 独自ドメイン他 $99/月
Growth 自動A/Bテスト他 $499/月
Enterprise カスタム

全てのプランには、2週間のトライアル期間があります。最も基本的な機能のMVPプランは、無料で使い続けることができます。
Growthプランには、”1 hour phone consulting with CEO”というのがあって、ちょっと斬新です。

参考ページ

グロースハックツール提供のAppSocially、アライドアーキテクツと資本業務提携

コメント

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