定本 トランジスタ回路の設計

トランジスタの動作のイメージが掴めていないことが、半導体デバイスが苦手な原因だろうと推測。
こういう時は簡単な本でイメージを掴んでしまう主義です。

確かに簡単な本ではありましたが、読むのに時間がかかる本でした。
途中で心が折れましたが、なんとか読みきりました。

続編もあるので、これを読み終わったら読もうと思っていたのですが、正直辛いです・・・。
もう少し時間を置いて、続編も読もうと思います。

でもじっくりと読んだだけあって、トランジスタの動作が面白いように分かるようになりました。
実は読み始めて、最初の章で既に大きな収穫をしました。

復習、トランジスタには、ベース、エミッタ、コレクタの3つの端子があります。
(1)ベースとエミッタの間に流れる電流を測る。
(2)測った電流の値を100倍する。
(3)計算した答えを、コレクタとエミッタの間に電流として流す。
トランジスタさんのお仕事はこれだけなのでした。

そして、これこそがトランジスタ回路を解析するのに最も必要なイメージでした。

よく考えてみれば、今まで読んだ本にも似たようなことが書いてあったんです。
でも、等価回路図とか難しいこと言いながら書いてるから、結局良く分かんなかったのです。

この本の最終目標は、μPC4570というICに匹敵するOPアンプを、バラの部品から作ることです。
その目標としているICの内部構造はこんな感じらしい。

これも1週間前なら訳が分からなかったわけですが。
今なら、この回路の中のトランジスタが、それぞれどんな役割をしているのかが分かります。

差動増幅回路、定電流回路、カレントミラー回路・・・。
エミッタフォロワ、エミッタ接地増幅回路、プッシュプルエミッタフォロワ・・・。
同じトランジスタという部品ですが、これだけの違った形になって、この回路の中に入っています。

まさか、この回路が確かに漠然とではあるけれど理解できるようになるとは・・・。
おそろしい本でした。

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