Webサービスが正常に稼働しているかをお知らせするためのステータスページですが、それなりの規模になるまでは、なかなかそこまで手がまわないというところなんじゃないでしょうか。
ステータスページを簡単に作れるStatusPage.io
StatusPage.ioは、Webサービスのステータスページを簡単に作れるサービスです。
StatusPage.io – Hosted Status Pages for Your Company
Yコンビネータの2013年夏学期の卒業生で、Apptimizeと同期になります。
Webからビジュアルに操作可能なアプリ向けA/BテストツールApptimize
ステータスページというのは、サービスがダウンしていることを伝えられなければならないので、サービス自体とは疎結合である必要があります。スタートしたばかりのサービスには色々な意味でコストが高いです。それを簡単に作ることができる、ということで、面白いサービスです。
登録してみる
とりあえず登録をしてみます。
クレジットカードの入力は不要で、会社名とメールアドレス、パスワードが必要です。会社名に入力した内容が、ステータスページのサブドメインになるようです。
ウィザードでステータスページを作成
登録が完了したら、ウィザード画面に移動して、ここで最初のステータスページを作っていきます。
まずはテンプレートを選びます。
いくつかのテンプレートが用意されているので、最初からある程度は好みのデザインにすることができます。テンプレートはシンプルなものが多いです。
続いて、サービスに関する情報を追加します。
必要であれば、チームメンバーを招待します。
招待できるメンバー数は、プランによって変わります。
これで初期設定が完了です!自分のステータスページができました!
サービスが正常に稼働しているかの表示と、障害の報告などが表示できます。
インシデントの追加
インシデント、つまり障害に関する情報を、管理画面から編集して、ステータスページに載せることができます。
障害に対する対応の状況なども簡単に編集ができるので、問題があった時に、すぐにユーザーに連絡ができます。
ユーザーはメールなどでお知らせを受け取ることもできるようになっています。
メトリクスの追加
サービスのステータスをお知らせの形で伝えるだけでなく、サービスの数値情報も掲載することができます。
外部サービスと連携して、システムの稼働状況をリアルタイムに表示できます。
この中だと、Pingdomを使ったことがあるので、Pingdomのメトリクスを追加してみようと思います。
Pingdomでサービスの正常動作とパフォーマンスの監視を10分で設定する!
Pingdomとの連携を選択すると、アカウント情報を求められます。
ログインのためのメールとパスワードとAPIキーが必要なようです。なぜAPIキーがあるのにパスワードが必要なのかは分かりませんが、PingdomのAPIがまだそこまで提供されていないということだと思います。
PingdomのAPIキーは、ダッシュボードから取得できます。一度Pingdomに移動してAPIキーを取得して、StatusPage.ioに戻って入力します。
これで完了です!ステータスページにPingdomで計測しているレスポンスタイムが掲載されました。
障害が起きた時は、初動で作業を色々しなければならず、お知らせを掲載している余裕もない場合が多いです。いっそメトリクスを掲載してしまうことで、遅延の発生などをすぐに伝えられます。
実際に使っている例
いくつかの有名なサービスが実際にStatusPage.ioを使っています。
昨日ブログに書いたHeapもそのひとつです。
Heapを使うとコードなしでネイティブアプリの行動計測ができてすごい。
Heap Status
Heapは、ログ収集サーバと、管理画面のサーバのそれぞれの起動状態と、レスポンスタイムを掲載しています。
メール配信APIを提供するMailgunもStatusPage.ioを使っています。
デベロッパーフレンドリーなAPIベースのメール配信システムMailgun
mailgun Status
Mailgunはレスポンスタイムまでは掲示していないものの、各サーバの起動状態を載せています。
価格は、購読者数に応じたプラン制
価格は、購読者数に応じたプラン制となっています。購読者というのは、メールやSMSでステータスの通知を受け取っている人の人数です。
プラン名 | 購読者数 | 価格 |
Hobby | 100人 | $19/月 |
Startup | 500人 | $99/月 |
Business | 2,500人 | $249/月 |
Enterprise | 無制限 | ? |
無料のプランはないようです。無料でステータスページの作成はできますが、実際に公開するには支払いが必要になります。
まとめ
ステータスページだけを提供するサービスというのは、ありそうでなかったサービスかもしれません。
Growth Pushが提供するプッシュ通知のA/Bテストなんかもそうなんですが、やろうと思えばできるんだけど手間があってなかなかやりきれない領域というのは、どんどんサービスとして提供されていくと良いですし、そうしていきたいです。
コメント
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