ずいぶん前に「集積回路の勉強の3段活用」的なことを書きました。
1段目が、LSI設計者のためのCMOSアナログ回路入門。
2段目が、アナログCMOS集積回路の設計 基礎編。
3段目が、Cmos Analog Circuit Designでした。
で、実は2冊目までは半年前に終わっていて、なかなか3段目に踏み出せない状態です。
2冊目については、このページにも書いていなかった。
ので、簡単に書きます。
特に、1冊目で述べられていないことについて。
近いうちに3冊目も読みたいと思っています。
「アナログCMOS集積回路の設計 基礎編」
期間:2008/09/21~2008/10/07
時間:2,120分
第1章 はじめに
なぜアナログか、なぜ集積回路か、なぜCMOSか。
という、簡単な導入の章。
第2章 MOSデバイスの物理の基礎
聞き飽きた話から始まり、MOSFETの等価回路モデルまで。
こちらの本では基板バイアス効果についても触れています。
だから、この本の等価回路モデルにはgmbが含まれています。
第3章 1段増幅回路
まずアナログ設計のトレードオフの話から始まる。
ソース接地回路の負荷抵抗について色々なパターンについて言及されている。
ソース接地とドレイン接地は良く似ているけれど、ソース接地は基板バイアスを受けない。
なぜなら、ソース端子が接地されているから。
第4章 差動増幅回路
差動対について、小信号と大信号の詳しい解析がなされています。
カスコード化したり、全差動化したり。
第5章 バイアス用および信号処理用カレントミラー
カレントミラーには2種類の使い方があります。
個人的には、バイアス用が一般的で信号処理用はトリッキーな印象。
カレントミラーは2つのデバイスのサイズの比によって電流値をコントロールできる。
つまり、信号の増幅ができるということ。
第6章 増幅回路の周波数特性
ソース接地、ソースフォロワ、ゲート接地、カスコードについて。
それぞれの周波数特性の解析など。
第7章 雑音
ノイズはやっぱり興味があります・・・。
MOSの回路のノイズはというと、熱雑音とフリッカノイズが代表格のようです。
増幅回路では入出力間で信号の大きさが変わります。
だから、入力側から見た雑音と出力側から見た雑音を区別すべし?
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