回路について説明しようと思うと、まず回路素子を説明しなきゃなりません。
Q.回路素子をリストアップしなさい。
こう聞かれたら、まずこの3つを挙げねばならないと思います。
基本中の基本。
「抵抗、コイル、コンデンサ」とか「RLC」というのは、電気系人間にとって「I my me mine」みたいなもんです。
でも、これに触れるのは後回しにして、こいつを紹介したい。
電源です。
左が電圧源、右が電流源。
これも電圧源。
ただし直流に限る。
そして、電圧源、電流源に対応して、こちらの素子。
電圧計と電流計です。
素子と呼んでしまうと怒られそうだけど、ここでは素子ということにします。
なぜ、「抵抗、コイル、コンデンサ」を差し置いて、「電源」を挙げるかと言えば。
ごちゃごちゃとした回路を、無理やり、電源で置き換えられるからです。
例えば、こんな回路。
テキトーなので、どんな動作をするかは考えないことにします。
それを無理やり、こんな形にしたらどうだろう。
随分と簡単になります。
「ちょっと意味がわかんないよ」という方のために、素晴らしいイラストを披露。
例えば、左の電圧計に10Vを印加したとします。
これを誰かが見ます。
「10Vきた」と気づいたら、その入力に対して、どれだけの出力を出すべきかを計算します。
計算結果が2Vだったら、右の電源が2Vを出すように設定します。
「2Vにして」と。
実際の回路中には、「抵抗、コイル、コンデンサ」しかないです。
だけど、その代わりに「電圧計、計算する人、電源」があれば、同じ動作ができます。
そういうわけで、抵抗、コイル、コンデンサではなく、電源の方に着目してみようという試み。
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