もうすぐ社会人になって7年になります。
7年前に比べると、個人の能力は確かに成長したと思いますが、それ以上にチームの力を頼るようになりました。
チームは才能に勝る
この本を読みました。
最強のポジティブチーム
一人で成功を生み出す人はほとんどいません。誰かと一緒のほうが偉大なことが成し遂げられます。
僕も学生の頃に一人でWebサービスをたくさん作っていましたが、ほとんど使われませんでした。そんな中で出会った仲間とサービスを作ったら、1人で作っていたときより1,000倍くらい多くの人に使われるものになりました。
個人の能力を高めるより、よいチームを作る方が、ずっと良い結果を残すことができます。
そんなチームワークを生み出す方法が書かれています。
ポジティブであること
要点を言えば、「ポジティブであること」が大事です。
ポジティブというのは、単に楽観主義という意味ではなく、目的の達成のために困難を乗り越えられるということです。
偉大なことを成し遂げるには、いつも良いことばかりではありません。難しいことがあったり、運の悪いことがあったり、精神的につらい局面も必ずあります。そんな時にも現実を受け止めて、乗り越えられるポジティブさが必要です。
ポジティブなチームというと、「仲良しでやる」という意味にも感じますが、そういう意味でもないです。ゴールに向かって前進するために、意見の違いがあれば、意見を戦わせて前に進む必要があります。
状況に飲まれない、厳しそうでもあきらめない、ネガティブをポジティブに変える、周囲の良いところを引き出す、外的なネガティブに打ち勝つ。そういうチームがポジティブです。
ポジティブなチームを作る方法
カルチャーは、リーダーがある日突然作るものではなく、チームメイト全員の毎日の発言や行動の積み重ねでできています。
だから、リーダーでなくても、自分がポジティブな行動をすれば、ポジティブなカルチャーができます。誰かがカルチャーを作り上げてくれると期待してはいけません。
「チームはあなたがスーパースターかどうかではなく、スーパーなチームメンバーであることを望んでいる」というのが一番記憶に残りました。
「私」より「私たち」を優先させることができれば、すばらしいチームになります。
ネガティブなチームにならない方法
一方でネガティブにならない方法、ネガティブなチームメンバーを減らす方法についても書かれています。
誰でも、天使と悪魔のように、ポジティブとネガティブの感情があります。ネガティブを抑える方法がいくつかあります。
- 解決策がない不満を言わない
- 感謝をする (感謝をしながらネガティブにはなれない)
- 「しなければならない」を、「する機会がある」と捉える
- 変化を悪いものと捉えない
- 自分の心の声を聞かない、自分に語りかける (自分の心の声はネガティブになりがち)
どんなときでも、問題なのは状況のせいではなく、自分の考え方の問題だ、と覚えておくのが良いです。
その他メモ
- 果実ばかりに気を取られず、根っこのカルチャーにどれだけ投資したかが大切 (p.31)
- 「私たちは何になりたいのか」を話す (p.35)
- あらゆることをビジョンのためにおこなうと、個人のエゴが顔を出すことはない (p.47)
- ワンワードで、ビジョンとミッションにいのちを吹き込む (p.55)
- 全員がバスに乗っているかを確認する必要がある (p.57)
- 人からエネルギーをとることを許さない (p.95)
- コミュニケーションにすきまがあるとネガティブなもので埋まっていく (p.116)
- どうしたら自分自身か得点しなくても勝てるか (p.158)
- 愛があるなら、最高の自分を出していない人を放っておいてはいけない (p.176)
- 妨げになっているのは好かれたいという個人の思い (p.182)