ここ数ヶ月、開発ツール系のサービスをたくさん触って紹介しています。
SaaS | 三度の飯とエレクトロン
Flurryというアクセス解析ツールも軽く触って、下書きに保存していたのですが、Yahooに買収されたというニュースが出たので、公開することにしました。
米ヤフー、モバイルアプリ分析のFlurry買収を発表
Flurryはアプリ向けのアクセス解析ツール
Flurryはアプリ向けのアクセス解析ツールです。
Flurry
モバイルアプリ向けのアクセス解析ツールはいくつか紹介してきました。
Heapを使うとコードなしでネイティブアプリの行動計測ができてすごい。
Countlyでモバイルアプリのリアルタイム解析をする!
Flurryは「ツールの販売」というビジネスモデルではないので、無料で使えるというのが他のツールとの大きな違いのひとつです。
アカウントの登録
まずはアカウント登録からです。
名前、メールアドレス、パスワード、会社名などを入力します。
登録が完了すると、アプリの設定画面です。まずはプラットフォームを選択します。
そして、アプリ名とカテゴリを登録します。
これで登録は完了で、ダッシュボードに入ることができます。
ここでアプリケーションキーが取得できるので、これを用いてSDKを導入していきます。
SDKを導入
手順にしたがってSDKを導入していきます。
Analytics/GettingStarted – Flurry
SDKはスタティックライブラリの形で提供されているので、ヘッダファイルと共に追加します。
- Flurry.h
- libFlurry_5.0.0.a
依存フレームワークは、SystemConfiguration.frameworkとSecurity.frameworkです。これらをリンカーの設定に追加します。
- SystemConfiguration.framework
- Security.framework
最後にアプリ起動時に、Flurryを初期化する処理を記述します。
- (BOOL)application:(UIApplication *)application didFinishLaunchingWithOptions:(NSDictionary *)launchOptions {
[Flurry setCrashReportingEnabled:YES];
[Flurry startSession:@"VV2RXSLQR9B9TCS6NTDG"];
// ...(略)...
return YES;
}
アプリを起動してみると、Flurryが動作しているログが出力されます。
Flurry: Starting session on Agent Version [Flurry_iOS_136_5.0.0]
これで導入が完了です!
解析画面をチェック!
まだデータが入っていないので、伝わりにくいんですが、どんなことができるのか見ていきます。
まずはダッシュボードです。ここで基本的な指標を一覧で確認できます。
サービスの利用動向に関する画面です。
アクセス解析ツールのメインの機能です。
主に見ることができるのは次のような指標です。必要十分といった感じです。
- 新規ユーザー
- アクティブユーザー
- 滞在時間
- 利用頻度
- 利用間隔
- バージョン分布
- ページビュー数
ユーザーの継続に関する画面もあります。
再訪率などを確認することができます。
ユーザーのセグメントに関する情報も見ることができます。
どのようなユーザーに利用されているかを把握することができます。
- 年齢
- 性別
- 地域
- 言語
その他にも、ユーザー獲得のための広告出稿などもできるので、その分析ができたり、クラッシュレポートの機能などもあります。
価格は無料
価格は無料です。
アプリのユーザー規模が増えても問題なし、ということでありがたいです。
コメント
[…] Yahooに買収されたFlurry、導入して何ができるのかチェック! […]