Webのアクセス解析ツールは数が多く、それぞれに異なった目的というか特性があります。
たとえば、Mixpanelは簡単で、解析の柔軟性が非常に高いです。
WEBアクセス解析ツールMixpanelが簡単なのに凄い。
Chartbeatはリアルタイムに、今見ているユーザーを解析することができます。
アクセス解析ツールChartbeatで、Google Analyticsより凄いリアルタイム解析をする。
Countlyは、モバイルアプリのリアルタイム解析ツール
Countlyは、モバイルアプリのリアルタイム解析ツールです。
Countly Mobile AnalyticsCountly Mobile Analytics
立ち位置としてはChartbeatに近く、リアルタイム性の強い解析ツールです。Chartbeatとの違いは、ChartbeatがWebページ用の解析ツールであるのに対して、Countlyはモバイルアプリ向けに作られています。
新規登録してみる
登録は、名前、メールアドレス、パスワードでできます。
ユーザー登録が完了したらアプリの情報を登録します。
これでSDKの導入に使うキーが取得できます。
SDKを導入
SDKは、GitHubにて公開されています。
Countly/countly-sdk-iosCountly/countly-sdk-ios
導入には、7つのファイルをプロジェクトに入れます。
- Countly.h / Countly.m
- Countly_OpenUDID.h / Countly_OpenUDID.m
- CountlyDB.h / CountlyDB.m
- Countly.xcdatamodeld
プロジェクトでARCを使っている場合は、Countlyのコードには、Non-ARCでコンパイルするためのフラグを設定する必要があります。
-fno-objc-arc
依存フレームワークとして、CoreTelephony.frameworkとCoreData.frameworkを追加します。ここで、CoreTelephony.frameworkはOptionalに設定しておきます。
- CoreTelephony.framework (Optional)
- CoreData.framework
コードとしては、Countlyのヘッダーファイルを読んで、start:withHost:メソッドを呼ぶだけです。
#import "Countly.h"
- (BOOL)application:(UIApplication *)application didFinishLaunchingWithOptions:(NSDictionary *)launchOptions {
[[Countly sharedInstance] start:@"83344a18e94ff19690eaa50b9d5b0df10ed9213b" withHost:@"https://cloud.count.ly"];
// ...(略)...
return YES;
}
特にログが出ないので、キーを間違えていたりしても良く分かりませんので、注意が必要です。
導入が成功すると、管理画面に計測が表示されます!
自分1人のデータしかなくて、解析の良さが分からないので、ここからはデモを見ていきます。
デモを見る
ダッシュボードには、ユーザー数や、滞在時間、地域、アプリバージョンなどの情報が一覧になっています。
画面の右上の設定から、時間のレンジを切り替えられるようになっていて、当日の1時間ごとのグラフから、1年間を通しての月ごとのグラフまで見ることができます。
解析画面で何が見えるか?
まず、ユーザー数やユーザーの行動情報が閲覧できます。
- 新規ユーザー数
- 再訪ユーザー数
- 再訪回数の分布
- 再訪間隔の分布
- セッション数
- 新規セッション数
- ユニークセッション数
ユーザーの地域なども確認することができます。
- 地域別のユーザー数
また、ユーザーの端末の情報や、アプリのバージョンなどの情報も閲覧できます。
- 端末のモデル名
- OSの割合
- ディスプレイ解像度の割合
- アプリのバージョンの割合
- 通信キャリアの割合
価格はセッション数に応じたプラン制
価格は、セッション数に応じて変わるプラン制です。機能の差はなさそうです。
プラン名 | セッション数 | 価格 |
FREE | 10,000セッションまで | 無料 |
PROFESSIONAL | 500,000セッションまで | $69/月 |
BUSINESS | 2,000,000セッションまで | $189/月 |
ENTERPRISE | それ以上 | ? |
10,000セッションまでは無料で使うことができます。
まとめ
Mixpanelは、解析の柔軟性が高く、解析の目的が変化しても、管理画面から欲しいデータを引き出すことができます。
Countlyは、どちらかというとリアルタイム性を重視しているようで、解析の内容は定点観測的です。しかしながら、必要な情報はひと通り揃っているので、運用のPDCAを高速に回したい場合など、即時性が重視される状況で活躍しそうです。
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