顧客管理を兼ね備えたアクセス解析ツールTrak.io

モバイル向けに良さそうなアクセス解析ツールがないか探しています。
以前に、「WEBアクセス解析ツールMixpanelが簡単なのに凄い。」でMixpanelを紹介しましたが、今回はTrak.ioを触ってみました。

Trak.io: Customer Analytics, Metrics Dashboard, Funnels, Event Tracking, A/B Testing, Cohorts – trak.io – Customer Analytics For Data-Driven Startups

Trak.ioは、顧客管理にフォーカスしている
イベントの計測と解析の機能
導入はJavaScriptをコピペするだけ
特徴的な顧客を識別する情報
その他のライブラリ
価格は管理している顧客数に応じて
その他の参考ページ

Trak.ioは、顧客管理にフォーカスしている

Trak.ioの特徴は、CRMと呼ばれるような顧客管理の機能に重点が置かれていることです。
アクセス解析ツールですが、訪れたユーザーにプロフィール情報を設定できるようになっています。

ここから分かるように、アクセス解析ツールでありながら、顧客管理ツールとしても使えるように設計されています。
特徴的なのが、訪問ユーザーごとにタスク管理をする機能がついていることです。

アクセス解析と顧客管理は、言われてみれば近い分野でありながら、それぞれに別のツールを利用していたりします。それをひとつにまとめてしまおうというのがTrak.ioです。
たとえばECサイトで使うことを想像してみると、行動履歴や購入履歴などを管理しながら、ユーザーサポートのタスク管理までできる、と考えると強力なツールです。

イベントの計測と解析の機能

解析機能に関しては、他のツールの方が充実していますが、基本的なメトリクスの計測と表示はできます。統計情報の表示のようなマクロな使い方というより、顧客ごとの行動を追うようなミクロな使い方の方が向いているようには感じます。

この画面は最初は空っぽですが、何を表示するかを自分で設定できます。必要な項目だけを管理画面に並べて、ひと目で見えるのは便利です。

追加できる指標は、イベントの発生数や、発生人数、あとそれを演算したものなどです。

導入はJavaScriptをコピペするだけ

導入は簡単で、管理画面の手順通りにやれば、3分くらいで完了します。

WEBページの場合は、表示されているJavaScriptをコピペするだけです。

Google AnalyticsやMixpanelと同様にイベントを送信することもできます。イベントの発生地点に、trackメソッドを追加するだけです。

trak.io.track('Show page');

特徴的な顧客を識別する情報

あと、やはり顧客管理ツールとしての色が濃く、顧客を識別する情報も送信できるようになっています。

trak.io.identify({
	name: 'Matt Spence',
	email: 'matt@trak.io',
	gender: 'mail',
	my_custom_property: 64
});

もちろん氏名やメールアドレスなどが分かっていなければ送信できませんが、ユーザー登録されたタイミングなどで送信しておけば、WEBページの行動履歴を顧客情報を紐付けできます。

その他のライブラリ

PHPとRubyには、既にライブラリがあります。
cossou/trak-io-api · GitHub
trakio-ruby | RubyGems.org
その他の環境では、HTTP APIを独自にリクエストするように実装する必要がありそうです。
HTTP API Introduction - Trak.io Documentation