今回のゴール地点は、「低インピーダンス出力、高インピーダンス入力」です。
「ロー出しハイ受け」とかって言われたりもします。
これは、電圧信号を正確に伝えるためのキーワードです。
インピーダンスという言葉を使っていますが、ここでは抵抗と読みかえても問題ないです。
このあたりの話がしたいがために、延々と電源について語っていたのでした。
さて、中身は気にしないとして、ある回路ブロックを電圧計と電圧源で表現します。
今さらな補足ですが、2端子対回路の本質もこのあたりにありそうですよね。
前は内部抵抗を考慮していませんでした。
今回は、内部抵抗を考慮しました。
実は、この内部抵抗は、入出力インピーダンスそのものです。
こうやって、回路ブロックは何段にも接続されて、大きな回路を形成します。
あるブロックから信号が出力されて、次のブロックに入力されるところに注目します。
後段に伝えられる信号は、電圧源の電圧そのものではありません。
電圧源の電圧を、内部抵抗によって分圧したものになります。
もし、前段の出力インピーダンスと、次段の入力インピーダンスが同じだったら?
分圧されているがゆえに、伝えたかった電圧の半分しか伝わりません。
必ず半分になると分かっていれば、それはそれで問題ないとも言えますが。
ロー出しハイ受けを全ての回路に適用していれば、細かいことを気にせずとも回路を接続できます。
・・・だから。
電圧信号を正確に伝えるには、「低インピーダンス出力、高インピーダンス入力」が大切。
ゲート端子が絶縁されているMOSFETの入力インピーダンスは、非常に高い。
そのため「高インピーダンス入力」が容易に実現できます。
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