今さらですが、MOSFETの特性について。
なんとびっくり、最近になってようやく動作が理解できたので。
MOSFETは、4端子素子です。
端子数の多さが、理解の難しさの原因だと思います。
抵抗器は2端子素子で、電圧の変数1つと電流の変数1つを考えれば十分。
対して4端子のMOSFETの場合は、電圧の変数が3つと、電流の変数3つを考える必要があります。
基板の端子を無視して3端子素子と考えれば、電圧の変数が2つと、電流の変数が2つ。
更に、ゲート端子に電流が流れないとすれば、電流の変数が1つになります。
ここまでしてようやく、3次元のグラフで表現できます。
4変数以上になると、グラフ化は大変です。
教科書に、このグラフを載せてほしいんだよなー。
VgsかVdsを固定した場合の2次元のグラフなら、どの教科書にも載っているのだけど。
これをみると、平らな坂道(左のあたり)と、曲がった坂道(右のあたり)と、平地があります。
平らな坂道は「飽和領域」、曲がった坂道は「非飽和領域」と呼ばれます。
平地は、「弱反転領域」です。
今のグラフを、「上」から見たものです。
したがって、横軸がVgs、縦軸がVdsです。
グラフのどのあたりが、どの領域に対応するかを確認です。
弱反転領域
飽和領域
V_{GS} – V_{TH}’); ?>
非飽和領域
今度は、「左」から見たものです。
したがって、横軸がVds、縦軸がIdです。
Vdsを大きくすると、電流値が平らになります。
これが飽和領域。
このあたりで使えば電圧に対する電流の変動が小さいので、定電流源として使えます。
今度は、「右」から見たものです。
したがって、横軸がVgs、縦軸がVdsです。
Vgsが小さいあたりは、電流が流れない弱反転領域です。
厳密にはサブスレッショルドリークというのがあるのだけど、グラフに見えないくらいの微小電流です。
Vgsが大きい所は非飽和領域。
Vgsの変動が電流の大きな変動になるので、電圧増幅ができます。
4端子で考えなければならない基板バイアス効果については、まだ良く理解できてない。
へっぽこです。
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